今はもう現物を目にする機会も少ない「ラジカセ」である。
ラジカセのラジオの部分やカセットテープの部分から流れる音というものは今にして思えば、しょぼい。
しかし、しょぼい再生機器であっても「いい音楽」は「いい音楽」であって、むしろラジカセを経由して流れてきても「いい音楽」であれば、それはかなりの「いい音楽」である筈だ。
似たようなことは、写真にも言えるのではないか。
ある種の優れた写真は、相当に小さいサイズで鑑賞しても、その良さが減じない。
このブログをいつもスマートフォンで読んでいる皆さんは、サイズが小さいからこそかえって「この写真、いいね~」という判断がしやすくなっているのではないだろうか。
満員電車内で四方八方からギュウギュウ押されつつ感じる「この写真、いいね~」は、かなりの「いい写真」の筈である。