よし江「わる子、何やってんの!美術の先生に見つかったら怒られるよ!」
わる子「あら、よし江じゃない。あたしもう、そういう小さいことに拘ってないから」
よし江「何か製作しちゃってるし!」
わる子「あたしって、世間とか常識?そういうの越えたとこで生きてっから、別に構わないっつうか……」
よし江「しかも、卒業生の絵の上に何か塗っちゃって!」
わる子「やっぱアート系?そういう芸術的なアレでもってさ、既成概念をなで斬りにして、なぎ倒してってさ、仕掛けていきたいワケよ」
よし江「何その、わかんないような変な理論は」
わる子「やっぱアレだね、世界が今、グローバル化してる的な時代だからね……」
よし江「わる子だって、昔はけっこう勉強でき子だったじゃない!」
わる子「いやー、そんな時代もありましたっけなあ」
よし江「絵とかあんまり好きじゃない感じだったけど」
わる子「とにかくもう、ニューヨークにでも渡米してさ、あたしも気が気じゃいらんねーし、火ィついてんだから!そいで、恵まれない子供たちに寄付してあげたいんだ」
よし江「恵まれない子の前に、自分が死んじゃうよ!」
わる子「ま、とりあえず来年はノーベル美術賞でも受賞して、インタビューされてっから!もう、万事満タンだよ!」
よし江「何か、言うことデカいね!」
わる子「よっしーだってさ、小さな日本で小さくまとまってないで、宇宙レベルででっかく生きてこうぜ!」
よし江「でか!いつの間にか、わる子が超デカ子になってる!」
わる子「そのうち木星あたりで個展やっから、来なよ!」
よし江「その前に、パンツ履きなよ!」
ナレーション:こうして、わる子はいつの間にか芸術の道、言い換えれば常識のない世界へと果敢に足を踏み入れたのであった。
皆さんの周りにも、芸術系のわる子さんはいないだろうか?
いてもいなくても、わる子は堂々と大股で、彼女の道を突き進むのである!
頑張れ、わる子!
負けるな、わる子!
やがて、ノーベル美術賞が新設されるその日まで!