「エナメル」は庶民には縁遠い材質である。
「豹柄」の時にも感じたことだが、世の中には「いい女」専用のファッションという領域が存在する。
われわれ庶民は、豹柄にせよエナメルにせよ、自分の目で実際に見たり、手で触れてみたりする機会は滅多にないものである。
当図鑑の読者で、
「そんなことはないだろ、俺の周りにはエナメルのボディスーツを着た姉ちゃんが大勢いるぜ!」
と自信を持って断言できる人物がいるだろうか?
いたら是非、お友達になってほしい。
現実の世界に存在しているのかどうか、それすら怪しい気がする「エナメルを身に纏った美女」。
しかし誰もが皆、その存在を知っている。
学校で習わなくても、
【エナメル=美女=ボディラインがくっきり=ハイヒールで大型バイク】
という公式を知っている。
そして、好き嫌いでいうと確実に「好き」である。
あのピカピカの、ツルツルの、キュウキュウの、パツンパツンのエナメルの感触よ!
永遠に!