何だ、「頭」と同じではないか。
と思われた方もいるであろう。
確かに「頭」と「髪」とでは、部位として同じようなもので、ほとんど重なっている領域であるとも言えそうである。
しかし「頭」は単に「頭」であるという、その単純さが魅力であったのに対して「顔のない美女」という枠組みの中での「髪」は、少しも単純ではないのである。
単純ではないどころか、髪は執拗に顔を隠す。
角度を変えても顔を隠す。
意志を持った生き物のように、隠して、隠して、隠しまくる。
我々の視線の矢を常に遮る存在、それが「髪」である。
どのような角度であろうと、隠す!
どのような場所であろうと、隠す!
どのような状況であろうと、隠す!
「たまには美女のご尊顔を拝みたいよ!」
秘められた心の叫びを、いつでも完全封鎖!
それが「髪」である!
「髪」の勢いが余りにも凄いので、いきなりだが土日も休まずに更新をしつつ「髪」シリーズは続くのであった!