当図鑑では「顔のない」状態や定義について、これまでにも熟考に熟考を重ねてきた。
たとえば四月の「飲み物」の回では、以下のように書いている。
(略)「顔のない」状態と認められる写真とは、どこまで見えているとアウトで、どこまでならセーフなのだろうか?
一応、現時点の自分内ルールでは「目」「鼻」「口」の三つが見えてしまったらアウト(たとえば横顔はアウト)。
それ以下の場合は、二つまでならほぼセーフ。
目のみの場合は、片目ならセーフ寄り。
両目の場合は判定を厳しくする。
このルールを書いた際にチラッと頭をかすめたのは、
「鼻」だけ、というケースがありはしないか?
ということであった。
仮にあったとしてもそれは上記のルールでは確実にセーフだし、まず発見されることはないだろう。
もし、その条件に近い写真があってもそれは「顔のない美女」ではなく「単に目と口が隠れていて、鼻だけが見えている女性」ではないか、と楽観的に考えていた。
しかし、驚くべきことに「鼻だけ」で、堂々と「顔のない美女図鑑」に掲載される資格を獲得した、いわば「鼻だけガールズ」たちの存在が少数ながら確認されているのである。
たとえば……。
完全に目がない。
完全に口がない。
そして、鼻だけがある美女。
それが「鼻だけガールズ」の有資格者である。
続いて……。
何と、うつむき系の鼻だけガール!
ミスチルの歌にでも触発されて、足元をご覧になっているのであろうか?
さらに……!
何と、前回までシリーズでお送りした、あの髪子さんでは!?
と思ってしまいそうなほどの豊かな美髪、そして高貴な家柄を思わせる美しい鼻!
さらに、細いというより薄いウェスト!
という訳で、当図鑑史上、稀に見る「鼻だけガールズ」たちの肖像をお送りした。
これで見納めかもしれないので、鼻だけガールズファンの皆さんはその目に焼き付けておいていただきたい。