クリスマスといえばツリーである。
「クリスマスツリーと美女」という取り合わせは、足し算ではなく掛け算的な成果を予感させてくれる。
特にあの電飾は、いかにも美女に似合う重要な小道具である。
これはもう欲望が先走って、
「直接、電飾を着せてしまいたい!」
という図である。
時代劇なら「お戯れを……」という台詞が出る幕であろう。
クリスマスツリーは「天辺に星」「周囲に飾りつけ」「電飾」と、反自然的な装飾だらけである。
にもかかわらず、ごく自然にまとまっている。
不自然なのに自然。
矛盾した美。
まるで「顔のない美女図鑑」である。
まさしく当図鑑には相応しいアイテムではないか。