鏡の正面から、美女の正面を写している図。
足元には黒猫の姿も見える。
このような構図の場合、実際にカメラマンはどういう位置からどのように撮影しているのであろうか。
鏡に映らないように意識しながら、ものすごく不自然なポーズでパチリ、という姿は想像しづらい。
この美女の背後の壁に小さい穴を空けて、そこから撮影している姿はさらに不自然だが、何故かその方が「ありそう」に思えてしまう。
そう考えると壁の模様もより妖しさを増し、謎めいて見えてくるではないか。
鏡と美女とカメラの描く三角形の角のうち一つか二つが、猛烈に尖っていることを思わせる一枚である。