今回はガラス越し系のピンボケ写真である。
ピンボケ上級者にとっては、このような薄いガラスなど存在しないも同然、ほとんど「まる見え」状態である。
修行の足りていない皆さんは、どうか視線に力を込めて、視線パワーでガラスを突き破っていただきたい。
顔をディスプレイに近づけたり、薄目にしたり、顔を少し斜めにしてみたり……、そのような小細工はやめてほしい!
あくまでも純粋に、お腹の底にグッと力を集め、精神を整え、眉間に皺を寄せ、眼球周辺筋の力を鍛え、総合的に視線パワーを強化するのである。
「パリーン!」
とガラスの割れる音を、心で聴くことのできるその日まで……!