以前「双子写真のまとめ」として、上下や左右の対象性を持った双子のような写真について書いた。
今回から数回に渡って、二枚の写真が似た要素を持ちながら、時間的に「続き」と感じられるような写真を何枚か挙げてみよう。
まずはこの写真、
椅子に座っている後ろ姿の奥、鏡に写っている姿もまた後ろ姿という、思わず、
「これぞ一枚で双子写真!!」
と叫んでしまうような一枚である。
「写る筈のものが写っていない……」
という奇妙な印象を上手く整理できずに混乱してしまう、その隙に、
「実像と虚像が対称でなく平行になっている」
という美しさに丸め込まれてしまうような図である。
さて、次の一枚は……。
な何と、髪型も服の模様もポーズも微妙によく似ている!
思わず、
「続きか!!」
「親子か!!」
「合体か!!」
と反射的に突っ込みを入れたくなるほどの続き感ではないか。
写真の中に鏡が含まれている点まで似ている。
壁や床の色合いもどことなく似通っている。
しかし、二枚目の方は化粧の最中の美女が引き出しの中を覗き込んでいるという、静謐で、かつ生活感すら漂う一枚である。
ところで今回の一枚目と二枚目は、必ずしも一枚目が「主」で二枚目が「従」、一枚目の続きが二枚目、という訳でもないので、順番が逆でも記事としては成立する。
という訳でもう一つの世界に興味のある方は、こちらをご覧下さい。
↓