今回で肩隠しシリーズは最終回である。
今回は、肩から腕のラインが顔を通り過ぎて、耳の辺りにまで進んでいるというポーズである。
結果的に胸のあたりで顔を隠すという、仰ぎ見るような角度になっている。
しかし、胸がポイントかというとそうではない。
お尻や背中や胴体が中心という訳でもない。
美脚や美腕や腋の下もよく見えない。
視線はこちらを避けるように流れている。
もし、視線がこちらに定まっていれば「写真の中心」として、こちらは鑑賞のための視線で見つめ返すことができるのに……。
ただでさえ手の届かない美女である上に、鑑賞の視線も定めがたいという、手も目も届きにくい構図の美女なのであった。