「読書の秋だから、たまには本でも読むか」
という考えで、書棚に手を伸ばす人が増える季節である。
普通は手を伸ばすところだが、お行儀わる子さんの場合は足で本を選んで、つまみ取ろうとでもいう魂胆らしい。
足で本を触ったり、踏んだり蹴ったりつまんだりなど、絶対にしてはいけないことと心得て当然である。
しかし、わる子さんは意に介さない。
酷いやつである。
と思いつつ、実はそんなお行儀わる子さんを嫌いではない。
良い女の子は天国へ行けるが、悪い女の子はどこへでも行ける
by ヘレン・ガーリー・ブラウン
悪い女の子は自由で、無鉄砲で、後悔しない。
だから憎みきれない。
むしろ憧れてしまう。
ちなみに、ヘレン・ガーリー・ブラウンは雑誌「コスモポリタン」の元編集長である。
今週は「わる子さん週間」と題して、どこへでも出没しては悪の道を驀進する、わる子さんの素行不良ぶりを見てみよう。