前回に続いてこれも「尻隠さず」系と言えましょう。
顔の表情があらわでない分、お尻の表情をじっと見つめてしまいます。
ところで一体この人、今どういう状況なんでしょうか。
この写真に限らず、細かい人間関係や状況がハッキリしないところが写真の良い所と言いますか。
これを小説的に言葉で説明したら退屈ですが、写真は最初からもう「説明を廃する」モードに入っています。
サイレント映画よりもっと静かで、動きがなく、始まりも終りもない。
情報量が多くないゆえに、かえってジーッと見入ってしまうタイプの一枚でした。