以前は、複数の写真に共通のテーマであるとか、カテゴリー分けであるとか、そうした分類上の限界点にいずれは達するのではないかと心配ばかりしていたのだが、近頃はそうでもないような気になってきた。
というのも分類作業をすればするほど、ある領域と別の領域の中間領域が、ごく自然にポツポツと増えてしまうからである。
今回は「チャック」というタイトルの元に、チャックをヂーッと開いたところの写真が勢ぞろいという訳だが、
とりあえず、この写真などは一枚目と「チャック仲間」として同類であることが明らかである。
ところが……。
こうなると、チャック仲間からはやや外れてくる。チャックではなくて垂れ幕のような、しかし下の方がレモンの輪郭のように細く閉じている何かである。
そしてなぜか、三枚とも赤が強調されているという点においては奇妙に通じるものがある。
これはチャックではなくてボタンである。しかしそれでも、三枚の写真と同じグループに入れてあげたくなる気にさせるチラ見え感がある。
という訳で分類すればするほど、あっちとくっついたり、こっちと一脈通じたりといった微妙なつながりや関連性が増える傾向にある。
この話題は次回へと続く。