このブログは「顔のない」写真を扱っているのだが、これまで「仮面」というテーマには、ほとんどノータッチであった。
「盗賊」の回で気づきそうなものだが、あの回は「コスプレ」で「覆面」なので、かえって「仮面」は盲点になっていたようだ。
そこで今回は、帳尻を合わせるために仮面だらけでお送りしてみることにしよう。
まず冒頭の一枚はオードリー・ヘップバーンっぽい雰囲気(本人かも)で、いかにも「仮面舞踏会」風のファッションに見える。
大邸宅で仮面パーティをやっていて、ちょっと邸内の森を散策していたらこういう人とバッタリ。
……という経験がないので分からないが、ヨーロッパの田舎貴族の世界では普通にありそうな感じである。
こうなると仮面というよりは女戦士の甲冑であり、
「頭部の装甲パーツを嵌めてみました」
という感じであろうか。
貴族、戦士と来て次は、
女王様だ!
少しやさぐれた、場末感が出ているが……。
こうして何種類かを並べて見てみると、仮面には単に「顔を隠す」という機能以上に、中世的な身分制度内で「身分を偽る」要素の名残が見受けられる。
これは宮廷や高い塔に幽閉されている系の、何か重大な秘密を握っているタイプの人物ではないか。
1.財宝のありかを知っているが、故郷の村民を惨殺されたショックで何も喋れなくなってしまった。
2.正統な王家の血筋を引いていて、行方不明の本来の女王とそっくりの顔なので仮面を被らされている。
3.物凄い超能力を持っているので、特別な仮面によって能力を封印しなければ世界が破滅してしまう。
などなど、とにかく物語の中で訳あり、かつジョーカー的な役割を担っているタイプである。
あるいは先ほどの女戦士がダブダブの服を利用して、いつの間にか入れ替わっていたりして。
最後は、村はずれにいる「話しかけちゃダメ」なタイプの女の子である。
大きなTシャツ一枚で、裸足でふらふら遊び歩いているのである。
「スタンド・バイ・ミー」や宮崎アニメには、こういう不健全な娘は決して出てこない。
それはともかく、仮面というより「お面」なので、カテゴリーはやや苦しいが「仮面(覆面、お面)」としてみた。
そういえば「仮面」はなかった!と思いつつ過去の記事へジャンプ(ランダム)
何かのヒントも始めました。