顔のない美女図鑑

顔が写っていないのに美女としか思えない写真の数々

寄りかかる

タイトルが動詞一語のみ、という小説がたまにあって、幸田文の「流れる」と田辺聖子の「言い寄る」の二つしか思いつかないが、いずれも名作である。 流れる (新潮文庫) 作者: 幸田文 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1957/12/27 メディア: 文庫 購入: 9人 …

「鼻だけ」に比べると、口だけで美女を思わせる写真は数多くある。 当図鑑にはカテゴリーとして「唇」があるほどで、今回分と併読されたい。 <a href="http://faceless.hatenadiary.jp/entry/2014/05/24/001341" data-mce-href="http://faceless.hate…

当図鑑では「顔のない」状態や定義について、これまでにも熟考に熟考を重ねてきた。 たとえば四月の「飲み物」の回では、以下のように書いている。 <a href="http://faceless.hatenadiary.jp/entry/2014/04/25/094712" data-mce-href="http:/…

髪 その3

髪子さんの休日の朝は早い。 空路でどこかへ向かう髪子さんである。 注:ちなみに、そこそこ有名なモデル業をこなしている髪子さんは、移動時には黒髪のかつらを装着している。 海で、もの思いにふける髪子さんである。 しかし、何かを振り切ったかのように……

髪 その2

どうしても、その髪によって顔を隠したがる髪子さんである。 立ち上がっても、やはり髪で顔が隠れている髪子さん。 普段は会社で働いている髪子さん。 そして土曜日は……、 昼過ぎまで寝ている髪子さん。 午後は……、 何と、モデルとしてのお仕事(一日で数百…

髪 その1

何だ、「頭」と同じではないか。 と思われた方もいるであろう。 確かに「頭」と「髪」とでは、部位として同じようなもので、ほとんど重なっている領域であるとも言えそうである。 しかし「頭」は単に「頭」であるという、その単純さが魅力であったのに対して…

今回はシンプルに「頭」というテーマである。 「顔のない美女」という小さな枠組の中の、そのまた小さなカテゴリー、それが「頭」である。 添える文章もまた、かつて無いほどにシンプルに。 頭、それは丸い。 とでも書く以外にない。 筆者は問うてみたい。 …

エナメルが「不良系のいい女」用の素材だとするなら、革はもう一段か二段ほど上層のご身分の美女が身に纏う素材である。 彼女たちが革を身に纏っているのは、防寒のためではなく、ファッションのためでもない。 「肌ざわりがいいから」 「値段が高いから」 …

エナメル

「エナメル」は庶民には縁遠い材質である。 「豹柄」の時にも感じたことだが、世の中には「いい女」専用のファッションという領域が存在する。 <a href="http://faceless.hatenadiary.jp/entry/2014/05/19/003321" data-mce-href="http://fac…

第四期

本日からまた月曜~金曜の午後四時の更新を原則として、当図鑑を続けてみたい。 状況によっては土日も更新する。 一応、これまでも日曜日は「趣味・レジャー」関連のシリーズにしていたつもりであったが、いつの間にか有耶無耶になってしまった。 今後も有耶…

カレンダー(7~12月)

今回で200回目の更新である。 いつも読んでいただいている読者の皆様には厚く御礼申し上げます。 当図鑑はもともと「顔のない美女」という、ごく小さなアイディアから始まったブログである。 それがたまたま「はてなブログ」で始めたことによって「読者登録…

カレンダー(1~6月)

当図鑑は次回で200回目の更新となる。 たまには過去を振り返りつつ、裏話的なエピソードや感想などを書いてみたい。 しかし普通に書いても退屈なので、 「顔のない美女図鑑」カレンダーを作るとしたら、それぞれの月にはどの回が相応しいか? というテーマに…

セーター

「セーター+顔のない美女」! つい「!」を付けてしまいたくなるほど魅惑的な取り合わせである。 セーター美女の写真には共通性がある。 それは、 「袖や首周辺がピッタリなサイズではよろしくない」 「ややダブダブな方が美しいのだ」 「絶対に、袖か首の…

ジーパン

「ジーパン 」と耳にしただけで、反射的に「刑事」を連想する世代なので「背中の美(inサマー)」の6位にランクインした美女以来、すっかり「美女とジーパン」という組み合わせにはご無沙汰であった。 <a href="http://faceless.hatenadiary.jp/…

敷物(および敷物女子)

いかに獰猛な動物であっても、毛皮の敷物にされてしまうと威厳がすっかり失われる。 「ガオー!」 どころか、口を広げられて、 「はがが……」 と息をするのが精一杯といったところか(息もしてないのだが)。 スタイル抜群の黒づくめ美女に乗りかかられて、こ…

動物シリーズ中、「兎」の登場を予想していた読者がいたであろうか? 確かめた訳ではないが、あまり多くはないように思われる。 正直な話、「顔のない美女と兎」という組み合わせは、今ひとつ様にならない……、と思っていた。 ところがよくよく検討してみると…

山羊ふたたび

半年ほど前にも「山羊」という回があるので、今回が二度目の登場となる山羊である。 <a href="http://faceless.hatenadiary.jp/entry/2014/05/01/011317" data-mce-href="http://faceless.hatenadiary.jp/entry/2014/05/01/011317">山…

馬 その3

馬は美女のお尻や美脚を引き立て、色気を増幅させる。 そしてまた、後ろ姿全体をよく強調してくれるようでもある。 後ろ姿といっても単に「後ろから見た姿」にすぎない場合と、もっと濃厚な情感に満ちた、たとえば「別れ」を思わせる後ろ姿とがある。 二枚目…

馬 その2

連続殺人犯を追う刑事が二人、容疑者のアパートに行くとすごい美女が半裸で出てきたりして。 「まあ、素敵な刑事さん……、」 なんて木馬の頭をいじりながら甘い声で言う。 「きっと、お仕事ができるタイプなのねン……」 不自然なほど顔を近づけて、ネクタイを…

馬 その1

問:馬とはどのような動物か? 答:美脚とお尻を強調するために神様が造った動物。 余の辞書にはそのように書いてある。 ヒヒーン!といなないて別の記事へジャンプ(ランダム)

鹿

死体ではありません。 死体ではありません。 死体ではありません。 死体ではありません。 死体ではありません。 と繰り返していると、この体が次第に死体であるように見えてくる。 死体です。 死体です。 死体です。 死体です。 死体です。 正反対のことを書…

読書の秋

「読書+顔のない美女」というテーマに合う写真は割と多いのだが、何となく披露する機会を逃しているうちに今に至ってしまった。 今回はちょっと変則的な「続き写真」として一組だけ紹介してみよう。 一枚目と比べると、二枚目は写真全体の色調が「赤」「白…

「犬」と「美女」、これはどう考えても上下の関係である。 「ご主人様」と「従僕」、 「従える者」と「従う者」、 「命令する者」と「命令される者」 になるので、必然的に犬は下部に位置するようになる。 猫に比べると同じような構図の写真ばかりになってし…

猫(美脚編)

一枚の写真に複数の要素が含まれる場合、どの要素をどのように優先して鑑賞するべきなのか。 映画や小説においては「主人公」の存在を見誤るようなことはまず無い。 写真の場合は概ね、 「画面の中央部にある物」 が主人公にあたるものと判断するのが妥当な…

猫(下半身編)

こんな所や、さらに、 ……こんな所にまで! と、うっとりしている表情の猫に嫉妬している場合ではない。 猫と体の位置関係にすっかり気を取られてしまい、ここ数日の当図鑑は美女フェロモンがいま一つ発散されていない方向へと傾いてしまった。 これはもう、…

猫(上半身編)

今回は美女の上半身と共に、時には仮面のように扱われ、 時には守護神のように睨みをきかせる猫たちの姿を……。 披露すべしと意気込んだものの……。 何と申しましょうか……。 どうも全体的にぐんにゃりして、リラックスムードならまだしも、よく見ると骨抜きに…

猫(モノクロ編)

<a href="http://faceless.hatenadiary.jp/entry/2014/04/16/200559" data-mce-href="http://faceless.hatenadiary.jp/entry/2014/04/16/200559"&…

自然な胸元

ゴージャスな胸元は、飾りすぎで少々大げさ。 シンプルな胸元は、エロくなりかけてしまって困る。 といった欠点を克服するような胸元……。 それはごく普通の、日常生活の中での自然な胸元ではないだろうか? 何の変哲もない、ありきたりの胸元。 そこに掛け替…

シンプルな胸元

バランス上、シンプルな胸元についても採り上げてみよう。 「シンプルな料理法こそが素材の味を引き出すのである」 と料理関係の漫画で何度も学んできたではないか。 同様に美女もまた、飾りすぎてコテコテにする必要などないのである。 表面のみならず、中…

ゴージャスな胸元

お尻は鑑賞用の部位としてはかなり人気が高い。しかしその反面、お尻の持ち主にとっては実用的なクッションでもある。従って、お尻は飾られることが少ない。むしろ、覆いを剥ぎ取られる運命にある。常に引き算される、受身の部位である。 これに対して胸は、…